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出向で外の世界を知る

マルヤマが働いていた会社は、規模はそれなりに大きいですが、
弱小企業のひとつでした。

 

下請けや孫請けの仕事もたくさん受けていました。
当然、他会社への出向作業なども多く含まれていました。

 

すでに一人で何でもこなすことが出来るようになっていたマルヤマにも、
出向の順番が回って来ます。

 

始めての出向は、某研究所への数か月にわたる仕事でした。

 

 

他の仕事場に触れて

出向の仕事でまず最初に驚かされたのが、仕事の緩さでした。
まず、残業がほとんどない。
これだけでもマルヤマには天国に思えました。

 

朝の始業時間はきっちりとしていて、遅刻は許されない雰囲気でしたが、
そもそも残業が無くて定時に帰れるのであれば、遅刻のしようもありません。

 

研究所と言うことで、それほど切迫した作業はありませんでした。
所内の時間はゆっくりと流れていて、じっくりと作業ができる環境にありました。

 

マルヤマは、研究所のデーターをweb上で共有する、
データベース作りのオペレーターとしての出向でした。
そこでは、デザインの仕事は行いませんでした。

 

正直言って、誰でもできる仕事だと思っていました。
けれども、作業環境があまりにも居心地良くって、
『もうここを離れたくない』とまで思っていました。

 

 

出向先でも"都合の良い人材"として重宝される

さらに『誰でも出来る』と思っていた仕事でしたが、
所内でマルヤマと同じ内容をこなせる人はいませんでした。

 

出向してしばらくしすると、オペレーターの仕事の他にも、
研究の手伝いのようなことをあれこれと手伝うようになっていました。

 

しまいには、ベテラン所員さんたちから、
「マルヤマさん、これはどうすれば良いでしょう?」
なんて質問されるようになっていました。

 

所内でもマルヤマは無くてはならない存在として認識してもらえていました。
マルヤマの会社に「出向期間を延長できないか?」という打診がありました。

 

そのことが社長の耳に入ると、マルヤマはまだ期間途中にもかかわらず、
出向を切り上げて会社に呼び戻されることになりました。

 

呼び戻された理由は
「契約業務以外の仕事を手伝ったから」だそうです。